「あのさ」 「なんですか」 「今だけ、そっち行ってもいいかな」 「構いませんけど」 瀬戸くんが久しぶりに私に向けて声を放った。懐かしい。 離れた所にいた瀬戸くんは私の隣に来た。 肌が触れ合う程近く。 体温がわかる程近く。 誰かがこんなにそばにいるのは、すごく久しぶりだ。