窓に打ちつける雨粒 分厚い雲が光り 雷鳴が鳴り響く 私は一人、雷の恐怖に耐えていた。 いや、正確には二人だけど、限りなく一人に近い。 小さな窓があるだけの暗い体育倉庫。 そこには私と瀬戸くんがいた。 ゴロゴロゴロ… 「っ!」 耳を塞いでも雷鳴は聞こえる。 私は空が鳴るたび、光るたびに、息を飲んだ。 大雨だけならいい。 だけど、雷は昔からすごく苦手だ。