「さて、そろそろヨーヨー行こうか」

「そういえばまだでしたね」


瀬戸くんに浴衣の袖を掴まれたまま、再び歩き始めた。

いつもなら持つことも許さないけれど、今日は特別。


……はぐれるのも面倒だし。