星空と君の手 【Ansyalシリーズ 託実編】


悧羅祭の為のバンド練習。
プロデューサー業務。

結婚式に向けての準備。

様々なものに時間を追われながら迎えた結婚式当日。

俺は、百花と共に結婚式の会場となる
伊舎堂のホテルへと向かった。

今日の主役となる百花は、
挙式の準備の為に、メイクルームへと消えていく。



百花より少し遅れて、新郎である俺も
ヘアメイクと衣装に着替えると、
俺の方は、会場関係の下見と最終の打ち合わせに奔走する。


親族を迎え入れ、着替えやすいように誘導して
控室へと戻ると、
十夜をはじめとしたAnsyalのメンバーも姿を見せていた。


「お疲れさん、託実」

「お疲れって、まだ式もこれからだって」

「まぁな。
 託実の一日は長いよな」


そんな言葉を吐きながらも、
瑠璃垣の御曹司としてのモードではなく、
Ansyalの十夜としての出で立ちで、ビシっと決めている十夜。


「あぁ、託実。
 オレ、今日は瑠璃垣じゃなくてAnsyalで行くから」


そんな十夜の意味深な言葉を気にかけながらも、
俺は時間が流れるまま、慌ただしく動き続ける。


結婚式のリハーサル。

結婚式本番と、
百花をエスコートしながら時間だけは過ぎていく。