ある日突然だった。


『 ずっと前から好きでした。』


誰だろう。名前もない。


だけど、見たことのあるような字だ。


私の中の何処か。記憶の一部に同じような記憶がある。


でも、思い出せない。


その一通が大切なものになるなんて。


『 ずっと前から、好きでした。 』


こんな短い一文で。