蜂蜜ナミダ

**
先輩、部活の前に、迎えにも来てくれなかった。あたし、ちゃんと謝るってきめたもん!

**side雄飛


『俺、拒まれちゃったよぉー』
『お前が?めずらしーな』
『体の相性いいかなあーとか思って付き合っただけなのにちょーうける。俺になにもとめてんの?って話じゃね?今度は、逃がさないようにちゃんと入れてやんねーとな』
『さっすがー』
『じゃぁ、今日誘ってやろ。あいつさ、マジ鈍感ってやつ?』
わっはっはっはって笑う他の部員の声。
ふざけんな…。あいつ、本気で好きなのに。
「止めて下さい!お願いします。あいつには、手、出さないでやって下さい。」
花梨だけには、ふれさせねぇ。
『ぁ?あー、新人君だっけ?名前は…』
「楠木雄飛ッス」
『あ、君って、次世代エース担われてるんだよね?俺等にんなこといっていーの?』
-ボコっ。
いってぇ…。花梨だけには…
「花梨は、まぢであんたのこと好きなんだよ!花梨の気持ち、もてあそぶんだったら、手ぇ出すな!」
-ぶふぉっ…
『ぁー、それって、嫉妬って奴だよね?振り向いてもらえないカッコ悪い男子の必死な願いねぇ。』
くっそ…
「うりゃぁぁああ!!」
『君やるねえ。』
『先輩っ!』…花梨?