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『久しぶりに玄関から入るわぁ』
確かに…いつも、あたしの部屋は、窓からだもんね。
－ギュッ
「雄飛…？」
『俺、歯止めきかなくなっちゃうよ？』
は、歯止めって…//
－ドン…
「雄飛っ」
『花梨』
優しく、深い声で、あたしの名前を呟いた雄飛。
『花梨…嫌…だ？』
「嫌じゃ…ない。」吸い込まれそうな深いキス…。そして、体を重ね合った。少し痛かったけど、そこには愛があった。
『あのさ、』２人の声が揃った。
『産まれてきてくれて、ありがとう。』
あたし達は、少し大人になった気がする。甘い涙が、そっとあたしの肌を伝う。