**
それから、あたしは、一週間、雄飛のリハビリに付き添った。雄飛は、回復が早くて、先生も、驚くほどだった。

-退院の日。
『お気をつけて』
病院の先生、看護婦さん達が、退院する雄飛を見送ってくれた。

**
雄飛に…いわなきゃ。
「雄飛…美和ちゃん、」
キョトンとしている。
「おめでとう!」精一杯の笑顔をみせた。退院は、嬉しいことなのに…。
『美和って、誰だっけ。』
「雄飛の彼女になった子だょ!」
**side雄飛
あいつは、それで。俺が花梨以外を好きになる?ありえねぇよ。
「お前なぁ。俺、そんな奴と付き合ってねえし…」
『ぇ、でも、あの時…“俺も好きだって思ってる”って…』
コイツって…
『だから、あたし泣いてる顔見せれなくて、先かえっちゃって…』
「あんな、俺、言ったよなお前が“好き”って。ずっと好きだったんだよ。お前だけが。」