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お礼だけ言って、先輩ん家をあとに学校に走った。本当は、礼を言うべきなのかわかんない。でも、先輩はやっぱ優しい。あたしに気付かせてくれた。
**side雄飛
嫌われたな。あれ。そーだよな、好きな奴に傷あったら、あいつならあーゆー選択するだろーな。

『雄飛っ！』
花梨…？なんであいつ。
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あたしに、気付かせようと、してくれたのに。雄飛は、意味もなく、人を殴る人じゃないのに。あたし、幼なじみ失格だょ。
許してもらえなくてもいい。嫌われてもいい。それだけのことをしたのは、あたしだから。
「雄飛っ！」
ﾊｱﾊｱﾊｱ…
良かった。まだいた。