いきなりお兄ちゃんが押し倒してきた。

あたしは軽く、パニック状態。

「おにいちゃ…何やってるの…?」

あたしは恐る恐る聞いてみた。

「お兄ちゃん、じゃ嫌だ。
俺の名前、呼んでくれないと…わかってるよね?」



いやいやいやいや、わかんないですよ!

だんだんとお兄ちゃんの顔が近づいでくる。

何故か不思議と嫌ではない。

「まって、おにぃ…」

ついお兄ちゃんと言いそうになった

「…ないと…///」

お兄ちゃんの顔が止まった。

「かこ、顔真っ赤だよ?かわい//」

えっ!?はずかしいよ~

「お、お兄ちゃんのせいなんだからね!?」

「あー、お兄ちゃんって言ったな?」

はっとするあたし。

「ごめんなさい!まちがえ…」

すぐさまお兄ちゃん…夜斗の唇がふってくる。

最初は唇に、次は首筋に。

チクッとした痛みがした

「いたっ」

あたしはとっさに言ってしまった

「ごめん、あまりにもかこがかわいかったから
これ、俺のってゆう印な?」

とそのとき、

バタン!!

ドアがあいた。

2人でドアのほうを見ると

そこには




翔樹…!!




嬉しさが込みあげて来る。

「兄ちゃん、かこから離れろ」

低い声だった。

まるで、翔樹じゃないみたい。

「翔樹が他の女と一緒にいるからこうなるんだよ?」

夜斗は見下すように笑った。

「くっ…」

翔樹は悔しそうに舌打ちをして、部屋の中に入ってきた。

そして

あたしの手をつかんだ。

「えっ!?」

「いくぞっ!!」

あたしは夜斗の部屋から強引に出された。

そして

翔樹につれられて入ったところは

翔樹の…部屋。

さっきまで杏ちゃんと秋が、いた部屋。

胸が痛い。

「おい」

翔樹はあたしの頭の後ろに手を回した…