刑事2人は慌てて車を止め、あたしに駆け寄って来た。

「もしかして事件か?しかし…見た所この子1人やったし…」

「ヤマさん、向こうのビルから撃たれたんじゃあ…って発砲音は聞こえんかったな…」

頭の中疑問符だらけの彼らだが、

「ん…んん〜…」

あたしのうめき声聞いて

「とりあえず、この子を病院へ運ぼう!幸い俺達の車は覆面パト、緊急自動車やけん好都合」

ヤマさんの判断であたしを病院へ搬送する事に

"ブロロロロ〜"

「コラ!Oちゃん…もっと飛ばさんかい!緊急事態なんだぞ!赤信号?こうすりゃいいんだよ」

ヤマさんはドラマでお馴染みのパトランプを屋根に付け

"ホァンホァンホァン"

国家権力の力で交通法規を無視してあたしを乗せた車は病院へ向かった。