”郁ちゃんたちを、間違うことはない”
それは、私にとって自慢できること。
”幼馴染み”だからこそ、間違えない。
「…まぁいいわ。とにかく!
今日はもう安静にしてなさい!いいわね?
お母さん、仕事行ってくるからね!」
「はーい…」
またひとつ咳をして、ベッドに潜り込む。
(棗ちゃんに、一応いろいろ
メールしておこう…)
そう思い立ち、ケータイを見る。
ふと、一件のメールに気がついた。
To:ひより
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From:棗ちゃん
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おばさんから聞いたよー(;´д`)
風邪引いたって?
あんたホント、
体大事にしなよ!ヽ(`Д´)ノコラ!
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(棗ちゃん…)
一件のメールに感動していたその時、
玄関のチャイムが鳴る。
(誰だろ…)
少しだるい体を起こして、
玄関へと向かう。
