それでも君が好きで。





……かれこれ、1時間半が経った。


全く物音すらせず、廊下には
シャワーの音が絶えず聞こえている。



(なんか…長くないか…?)


さすがに心配になって、俺は
バスルームへと向かう。


(なんだか嫌な気もするけど…、
ただ単に入ってただけならどうしよう…)



頭の中であれこれと考える。
けど、答えが出るはずもなく、
先程から感じる嫌な予感を優先させた。


ゆっくりとバスルームの
戸を開けてみる……。



「……!ひよちゃん…!」



ひよちゃんが制服を着たまま、
シャワーに打たれて座り込んでいた。



「何してるの…!」


俺は慌ててひよちゃんを抱き起こす。


「なんでちゃんとお風呂に入ってな…」


言いかけた俺に、
ひよちゃんが突然抱きついた。



突然の出来事に俺は言葉をなくす。




「ひ、ひよちゃ…?」

「…もう……やだ………」


消え入りそうな声が耳元で聞こえる。