走り続けて、ようやく 家の近くの公園近くまで来た。 「ひよちゃん…!いたら返事して……! 俺だよ……樹里だよ……!!」 俺は一人叫んだ。 …雨のせいなのか、 誰の声も耳には届いてこない。 「いないのかな……」 そう呟いて、諦めようとしたとき……。 「……樹里くん……?」 と、か細い声が聞こえた。 俺は慌てて自転車を降りて、 辺りを見回してみる。 「ここ…だよ……」 声は近くにあった トンネルの遊具から聞こえてきた。 「ひよちゃん!」 遊具の中でひよちゃんは座り込んでいた。