「じゃ、樹里は後で歩いて来いよ!」

郁ちゃんは笑って自転車を走らせる。
私もそのあとに続いて走った。


「はぁ?!お前ら置いてくなんて冷たいぞ!」

「じゃーなー!」

「ふざけんなー!!!!!」


二人のやり取りに思わずふっと笑ってしまう。




この時の私はまだ、これからもこんな日々が続いていくのだと思ってた……。