それでも君が好きで。



「…………………」


郁翔が案の定、
怖い顔で俺を睨んでいた。



(コワッ……同じ顔でも、
こんな怖い顔できんだ…)



「ごちそうさま」


郁翔は速攻で食べ終わると、
身支度に向かった。


(あんな慌ててどうすんだ…?)



俺も食べ終わると、
ゆっくり身支度に向かう。


自分の部屋で着替えながら、
ふと色々考え事をしていた。



(今日は愛弓ちゃんと優香ちゃんと
遊ぶ約束しなきゃ……と。
また遊ぶのサボったら怒られちゃうしね)


カタン…。


隣の部屋から郁翔が
出て行く音が聞こえた。


(え、何?もう出てくのか、あいつ?)


俺は慌てて窓の外を見ると、
郁翔が出て行く姿が見えた。




(まさか、あいつ…)