この朝から眩しい笑顔が素敵な彼こそ、その幼馴染み、梨本(なしもと)郁翔(いくと)


「郁ちゃん!おはよっ!……と」

私は彼の隣にいるもう一人の人物に気が付いた。


「…樹里くんも、おはよ…」

郁ちゃんの隣にいるこの彼は、郁ちゃんの双子の弟の樹里(じゅり)くん。

郁ちゃんと顔はそっくりだけど、性格は真逆のチャラい男。


私は樹里くんが苦手だ。

小さい頃から、私のことをいじめては楽しんでいる最低男!

絶対彼氏なんかにしたくないタイプ…!

郁ちゃんと双子のくせに、どうしてこうも性格が違うものなのだろうかと、いつも疑問に思ってるほどだ。