それでも君が好きで。




ー数時間後ー



「はい。どう?落ち着いた?」


棗ちゃんは私を家に誘ってくれて、おまけに私の好きないちごみるくを持ってきてくれた。



「うん…なんとか……」

「ほら、ゆっくり飲みな」

「…いただきます」

「ん」


グラスのいちごみるくを一口飲む。

甘い苺の香りが口いっぱいに広がる。



「「…………」」


しばらくして二人の間に沈黙が生まれた。



ど、どうしよう。
何か話したほうがいいかな…?


ちらりと棗ちゃんの横顔を見る。



「ひよのおばさんがさ」



突然、棗ちゃんが口を開いた。