あれからどれぐらいの 時間が経ったんだろう。 体が重くて、闇に沈んでいくみたい…。 目の前にあの人の姿が見えるのに、 触れることができない。 『…樹里くん…?』 どこへ? どこへ行ってしまうの…? 『待って…!』 待って。 置いてかないで─…。