それでも君が好きで。



「ひよりのこと、大事じゃないんだな!」



俺は湧き上がる怒りを抑えながら、
樹里の部屋を飛び出した。



ひよりと碧海のことで、
なんで樹里が怒るのか分からない。


樹里には関係ないことなのに…。



「そんなことより、早く
ひよりを探さないと…」



俺はもう暗くなり始めた道を、
全力疾走した。