「けどね。俺はどうしても
ひよちゃんがいいんだ。
こんなにも誰かを愛しいと思えるのは
ひよちゃんだけなんだよ」
真っ直ぐにひよちゃんを見つめる。
「これからも、この先もずっとずっと
そばにいて欲しいのは君だけなんだ」
「樹里くん……」
「それぐらい、ひよちゃんを
手放したくないってこと。
………分かった？」
ずいっと彼女の顔に顔を近づける。
こくこくっと彼女が顔を赤くさせて
俺を見つめながら頷いた。
「…わ、私も、樹里くんのこと、
それなりに、す、好き、だよ…」
「それなり～？ひどいなぁ」
「う、ご…ごめん！
今の嘘！嘘だよ!?」
「ウソウソ、知ってるよ。
俺の彼女になってくれてありがと！
愛してるよ」
俺はそう言うと再び彼女を抱きしめた。
