それでも君が好きで。




「……いきなりごめん。
でも、どうしてもしたかったんだ…。
許して…」


俺は縋るようにもう一度、
彼女を抱きしめる。



「…うん、許すよ…」


ひよちゃんもそっと俺を
抱きしめ返してくれる。



「大好き……」

「私も…だよ……」


チャイムが鳴ってもそのまま
互いの体を抱きしめあったまま、
俺たちは立ち尽くしていた……。