それでも君が好きで。




「よくできました♪」


彼女の額にチュッとキスをする。


「!? 好きってさっきも言わせたくせに!」

「ふふ♪ホントはココに
したいんだけど…ダメ?」



彼女の唇をトントンと指先でつつく。


「だ…ダメ!ここは学校だよ!?」

「ふーん?じゃ、
学校じゃなきゃいいってことだね?」

「そ、そんなこと言ってないもん!」

「じゃー……スキありっ!」



俺は彼女に抱きついた。



「ちょっ…!?あははは!
やめてよっ、あははっ…!
く、くすぐるなんて……ずる…っ!」

「こちょこちょこちょこちょ~!」

「あはははっ!!!!も…っ、だめ…!」



くすぐる手を止めると、ふと彼女と
視線がぶつかる。



「あ…」


とくん、と胸が鳴る。



そっと彼女の頬に手を添える。


お互いの距離も自然に縮まっていき、
あともう数センチで唇が触れー…。