彼女…ひよちゃんと付き合い初めて
早二日が経った。


俺の目にはもう、ひよちゃんは
輝いて見えてしまうほどだ。


いや、俺がひよちゃん中毒なのは
自覚あること。


でも、この子が自分の彼女だって思うと
もう嬉しくて仕方ないのだ。


俺は今、幸せ過ぎて死ねる気がする。



「……っと……
……くん?……ね……」


誰かが何か言ってる気がする。


「ちょっと、樹里くん。
いろいろ妄想してるとこ悪いけど、
そろそろ帰ってきてね」


彼女がずいっと顔を寄せていた。



「あ、ごめん」

「全く…付き合い出してから、
樹里くん全然人の話聞かなくなったよね」

「そ、そんなことないよ!?」

「そうかなぁ…」



疑いの眼差しで彼女が俺を見る。


「ホントだって!信じてよ!」

「………はいはい」



彼女は肩をすくめながら答えた。



「幸せボケしてるとこ悪いけど、
あまりぼーっとするようなら
別れるよ?」