それでも君が好きで。





そういえば、ここは遊園地。


先程から人目が
痛いくらい突き刺さっている。



「つ、付き合ってもないのに、何回も
キスなんかしちゃまずいでしょ!?」


私は彼に背を向けた。


「…ふーん…?じゃあ…付き合ったら
何しても怒んない、ってこと?」


背後から私の髪に
指を絡めながら、彼が言う。



「なっ…そっ、そういう問題じゃ…!」

「そういう問題でしょ?」


彼が意地悪そうに
ニヤニヤしながら私を見る。



(や、やっぱり時々だけど
この人、意地悪だ…!!!!!)