(…そうだ! 樹里なら分かるかもしれない!) 慌てて樹里の部屋に駆け込むと、 樹里はベッドに寝っ転がっていた。 俺の姿に気付いていないのか、 天井を見上げてボーっとしている。 「おい、樹里」 俺は声をかけてみた。 …が、返事はない。 目は開いてるのにな…。 「おい、樹里ってば!」 今度は気付きやすいように、 顔を覗き込んで呼んでみた。 樹里の焦点が俺に合った。 「あれ…?何で郁翔がいんの?」 樹里はきょとんとしながら俺を見た。