「っしゃー!ハイスコア!」
俺とひよちゃんは思わずハイタッチした。
「やったー!勝ったぁ~!」
ひよちゃんも隣で喜んでいる。
「…て、手加減なしだ、あの二人…」
肩で息をしながら、八尋が言う。
「シューティングゲームは、
俺たち得意分野だから♪ごめんね~♪」
「ごめんね…?八尋くん…」
「っ…綾瀬さんはともかく、
梨本の言いかたがムカツク!
謝る気ないだろ!」
「なんでだよ」
俺は八尋にデコピンした。
「いって!うわーん、棗ー!」
「橘、うるさい」
素っ気なく八尋が三橋に弾かれた。
「ひーより♪あんなうるさい野郎共は
ほっといて、あたしとデートしようか♡」
三橋はひよちゃんに抱きついた。
「あ」
少し嫉妬心に火がつく。
「何よ、冗談に決まってるでしょ」
俺の視線に気がついたのか、
三橋がツンと言った。