それでも君が好きで。





「親が決めた、とかじゃなくて…?」


私が尋ねると、棗ちゃんが


「好きでもないやつと付き合うほど、
あたしは暇じゃないよ」


じゃあ、棗ちゃんは八尋くんのこと、
ちゃんと好きなんだ…。



「さ、積もる長話もここまで。
電車乗れなくなるよ」


棗ちゃんはすたすたと歩き出した。



「あ…うん!」


私は慌ててその後を追った。