それでも君が好きで。





──そして、訪れた遊園地遠足の日。



「ひよ、可愛いっ!何その服!」


私を迎えに来てくれた
棗ちゃんが私に抱きついた。



「今日はこんなに可愛いひよを
梨本弟が独り占めだなんてずるいなー!」


棗ちゃんがつんつんと私の頬をつつく。



「ひ、独り占めって…。
棗ちゃんも一緒なんだよ?」

「いいって!
あたしのことは気にすんな!」


棗ちゃんがぎゅうっと私を抱きしめる。



「気にするなって言われても…」

「あ。ちなみにあたし、
遊園地になんて興味ないから」

「え?!せっかくの遊園地だよ??」

「はん?こんな子供じみたとこ、
好きなわけないじゃん」

「まだ子供じゃん、私たち…」

「ともかく!
今日はひよは楽しむこと!いいね?」



棗ちゃんがびしっと言う。



「おはよーございまーす」



隣の家から、ちょうど
樹里くんがやってきた。



「はーい、いらっしゃーい」


樹里くんの声を聞きつけたお母さんが
リビングから出てきた。