それでも君が好きで。




結城さんが納得のいかなそうな顔で
郁ちゃんを振り返る。


だけど、諦め気味の郁ちゃんに
納得したのか、


「……そうだね。
無理に話しかけてごめんなさい」


と、結城さんはぺこりと一礼すると、
郁ちゃんとその場を離れた。





「…はー………」


私は深くため息をつく。



「大丈夫?」


樹里くんと棗ちゃんが尋ねる。



「うん、大丈夫……それより、
なんで結城さんは
私達に話しかけてきたんだろ…」

「…ひよがまだ梨本兄に未練があると
思われてんのかしらね」


棗ちゃんが答えながら、机上に肘をつく。




……もう、未練なんてない。
昨日で振り切ったのだから。



「ないよ。未練なんてない」


私は答えた。



もう、揺るがない。
揺るがせない。



私は私の思うままに進むと決めた。