答えを待つ結城さんの後ろで、
クラスメイトたちがひそひそと
噂をしているのが見える。
『噂には聞いてたけど、
郁翔くんと付き合ってるらしいよ』
『今も一緒にいるもんねぇ。
なんかショックー…』
『じゃあ別にさ、綾瀬さん達に
声かける必要ないじゃんねぇ?』
『だよなぁ。ここまできたら、
カップルはカップルで
行動してくれた方が気が楽だよ』
『何も5人グループが
絶対ってわけじゃないのにさ』
そんなヒソヒソ声があちこちから
耳に届く。
…そうだよね。
二人は恋人だもの。
私にはなんの関係もない人。
みんなの言う通り、二人を受け入れてまで
グループを作る必要はない。
ただ、今回のグループは最大五人いれば
いいってだけだから無理矢理じゃないし…。
「…あの」
私が口を開いた時、
「大丈夫。今の悪口なんて
全然気にしないから」
と、結城さんがきっぱり言った。
「…おい、碧海。やっぱり無理に
グループに入れてもらおうとしなくても
いいんじゃないか?」
答えづらそうにしているのを
見兼ねたのか、郁ちゃんが
結城さんに言った。
