それでも君が好きで。




「そ、それは、大事なことだし、
ゆっくり慎重にいきたいというか…」


私は棗ちゃんの顔を見ながら答える。



「…ふぅん?まぁ、あいつと
同じ答えって訳ね」


棗ちゃんが納得したように言う。



「ま、いいでしょ。あ、そだ。
グループ作りあるみたいだけど、
もちろん組むよね?」



私は二人があの騒ぎの中で
言い合いしてるだけかと思っていて、
てっきり遠足の話を聞いてないものだと思っていた。



「ちゃんと聞いてたんだ…」


私はそっと呟いた。



「なんか言った?」


棗ちゃんが尋ねる中、
私は首を慌てて横に振った。


「ううん、何でもないよ!
もちろん棗ちゃんと…」



私はちらりと樹里くんを見ると、
ばっちり樹里くんと目が合う。




「樹里くんとも、組みたいな」


私は笑顔で答えた。




「OK、じゃ三人でー」



言いかけた私たちの間に、
そっと細い腕が伸びてきた。