それでも君が好きで。





「………なんで?
なんで、そんなこと言うの…?」



声が震える。


私を振り返る樹里くんの視線は、
冷たいものだった。



いつもの樹里くんじゃない…。



気圧されそうになりながらも、
私は樹里くんに歩み寄った。



「!」


樹里くんに急に腕を引かれ、
教室へ連れ込まれる。



「……俺に襲われるかもしれないから、
ひよちゃんは早く帰りなよっていう
意味で言ったんだけど」

「襲われる、って……樹里くんは
そんなことしないよ…」

「そんなことないよ。俺だって男だもん」



樹里くんはふっと笑った。