それでも君が好きで。



(う…)


彼のあまりの笑顔に良心が痛んだ。



「あの……その、気持ちは…
すごく嬉しい…です。
けど……今は誰かとそんな風には、って
考えてなくて……」



私は言葉を慎重に選びながら答える。



「じゃあ付き合ってみて
考えてくださいよ!」



男の子がすごい勢いで私の肩を掴んだ。



「えっ…い、痛っ…!」



いきなりすぎて、一瞬
何が起こったのか分からなかった。



「痛いよ、離して…っ」


ギリギリと痛む肩に、私は
必死にもがいて言った。



けど、男の子の力に敵うはずもなく、
私の身体は彼の方へと引き寄せられる。



「や、やだ…!」



(誰か、助けて…!)



そう思ったとき…。




「その手、離せよ」



聞き覚えのある声が私の近くで聞こえた。