「…今までの俺がバカ過ぎたんだ。
何も考えないで女の子と遊んでたから…。
でも、今はもう違う。
そういうのはやめるんだ」
もう、好き過ぎて胸が苦しくなる。
それはもう見知った『好き』を
通り越していて……。
「こんな言葉、俺には
似合わないかもしれないけど…。
たった一人の子を笑顔にしたいんだ」
アヤちゃんの顔が辛そうに歪む。
「樹里く…ん……」
アヤちゃんの目からまた涙が溢れる。
「ごめんね……さよなら」
俺はそう言うと、
彼女を優しく突き放した。
残酷に見えるけど、これが俺のけじめ。
それからというと、俺は
今まで遊んできた女の子との関係を
清算していった。
たった一人の女の子のために。
「な、し、も、と」
クラスに戻った途端、
肩を不意に叩かれた。
振り向くと、そこには三橋がいた。
「…何?」
笑顔で一応答えてみた。
「ひよ」
三橋が言った。
