それでも君が好きで。




私達はジュースを買うと、
靴箱に向かった。



「…ん?」



樹里くんが靴箱を開けた途端、
靴箱の中から数枚の紙が落ちてきた。



私と棗ちゃんはそれを
覗き込むようにして見た。



「…ラブレター?」


棗ちゃんがポツリと言う。




「…っはー……」


樹里くんがため息をついた。



「どうしたの?」


私は樹里くんの顔を覗き込んだ。



「…またこんなにラブレターか。
参っちゃうね」



樹里くんは少し眉をしかめながら
笑って答えた。




「行こうか」


樹里くんはラブレター(らしきもの)を
拾い終わると、歩き出した。




「あ、うん…」


私と棗ちゃんもその後を追うように
立ち上がる。



棗ちゃんが私をちらりと見た。




「…あれってラブレターだったのかな」


棗ちゃんが小さな声で言った。



「…さぁ…?本人はラブレターだって
答えてたけど…」



私は先を歩く樹里くんの
背中を見つめた…。