「え…と…」
私が何を言おうか迷っていると、
「家の事情で、私も今日から
ここの生徒になるの。よろしくね」
と結城さんが答えた。
(今日からここの生徒に、って…
すごい急な編入…)
「おーい、碧海…って、みんな…」
結城さんの後に続くようにして、
郁ちゃんがやって来た。
なんだか皆の間に沈黙と、
気まずい空気が流れる。
「あ…ほ、ほら!棗ちゃん、樹里くん!
ジュース買うの付き合ってくれるって
約束したのに!早く行こうよ!!!!」
私は咄嗟の誤魔化し言葉を並べて、
二人の背中を押しながら
その場から逃げた。
ちゃんとはっきりさせたはずなのに、
チクリと痛むこの胸の痛みに私は焦った。
(絶対に違うんだから…!)
私は自分に言い聞かせた。
この痛みは違う。
もう、私は郁ちゃんと必要以上に
関わらないって決めたんだから。
もう、関係ないことなんだからー…。
「…俺、あいつ嫌いだわ」
樹里くんがはっきり言った。
