それでも君が好きで。



「梨本弟も一緒だし、
これからまた一年よろしく!」



棗ちゃんはニコッと笑う。



「こちらこそ!
また迷惑かけちゃうことも
あるかもしれないけど、よろしくね!」


私は答えた。


ふと、樹里くんが私を
見ているのに気がつく。



「よろしくね、樹里くん!」



私が言ったと同時に、ぶわっと風が
辺りに吹き込む。




「あは、今日は風が強いね。
樹里くんの頭に花びら乗ってるよ」


私が樹里くんの髪に付いた
花びらを取ろうと手を伸ばそうとした時。



「なぁ、あそこにいる子、可愛くね!?」


その言葉を境に、辺りが騒がしくなる。




「…?」


私はみんなが見ている場所へと
視線を移す。



そこにいたのは…。




「久しぶりだね、樹里くん。綾瀬さん」



ここにいるはずのない、
結城さんの姿があった。