小悪魔な彼女




そんな状況を適当にごまかして職員室を出た。




雑用とか絶対したくないんですけど!!



どうしようかと頭をフル回転させる私の目の前を丁度よく一人の男子が通った。



―…!!


これはチャンス!!!!




「今村くんっ♪」



そう声を掛けた相手は、私に絶対好意を持っている男子。




案の定、顔を輝かせて嬉しそうに振り向いた。



「琉唯ちゃん♪どうしたの?」




ここでも私は必殺技を繰り出した。



目を潤ませて、複雑な表情を作る。




そして『助けて』ってオーラを出しながら



「琉唯ね、今村くんにお願いがあるの…」



って今村くんを上目使いで見上げた。