「生徒会長ー!」 勢いよく開けた部屋の中では、生徒会長は仕事中だった。 「…普通ノックぐらいするだろ……」 そう言って、いじっていたパソコンから私に視線を映す。 「………倉永かよ。」 そんなことを言いながらも 会長が一瞬、目を丸くしたのを私は見逃がさなかった。 ゆっくりと生徒会長に近付きながら 挑発するような笑顔を作る。 「…ど?びっくりした?」 そう言って、生徒会長の正面に立ちふさがった。