遠くから聞き覚えのある男の声が聞こえた。


「あ、美音ー!!」


続いてこちらも聞き覚えのある女の声。


顔を上げると、まーちゃんと亮平がいた。


…何で亮平!?


「お待たせー」


「あ、初めまして」


みこが紹介するよりも先に圭は立ち上がって、二人に挨拶をした。


「あ…!!」


まーちゃんが小さく声をあげた気がした。


心なしか目が大きく見開いている。


…知り合いなのかな…?


でも圭の方は普通だ。