何てどうでもいいことを考えている自分の方が怖い。


…表の方は賑やかなのに、ここは嘘のように静か。


恐ろしいくらい。


「…何か用ですか?」


恐る恐る訊いた一言。


声を出すのに、どれだけ勇気を使ったか。


何か答えて!!


私の努力が無駄になる!!


「君さ、阿久津真琴でしょ?他校でも有名だよ。俺、ずっと君のこと見てたんだ。付き合わない?」