「ちょ、まて、美音!!落ち着け!!」


海の深いところまで行こうとするみこを亮平が必死で止める。


「お前までいくなんて真琴は望んでねーぞ!!みんな悲しむだろ!!」


みこは放心状態のまま、亮平によって砂浜まで連れていかれる。


「うわーん!!」


みこは絵に描いたような泣き方をした。


子供みたいな。


まーちゃんのことを思うと、涙が止まらなかった。


そんなみこの背中を亮平はさする。


夕日の光が優しくみこと亮平を包み込んだ。