みことお揃いの靴の中には小さなメモ用紙が入っていた。


『美音 見つけてくれてありがとう 真琴 圭より』


これを読んだらもっと涙が出てきた。


亮平は涙を流さないようにと、上を向いてこらえている。


みこはまだ何もしていない。


まーちゃんとの思い出のページは始まったばかり。


まーちゃん…。


置いていかないでよ!!


「まーちゃん…!!」


みこは海に向かって一目散に駆け出した。


「まーちゃん!!待って!!行かないで!!みこを置いていかないで!!」