後ろを振り向くと、そこには莢、菜乃子、亮平がいた。


『美音まで行っちゃヤダ!!』


『やめて!!』


…色んな声が聞こえた。


そうこうしていると、いつの間にか、まーちゃんと圭は消えていた。


そこでみこは現実に戻った。


異常なほど心臓がドクドク言っている。


胸騒ぎを覚えた。


みこは深呼吸を何度もしながら、一階へと降りた。


リビングの机の上に新聞紙と一緒になってキレイな薄ピンクの封筒の手紙が無造作に置かれていた。


まだ誰も目を通していないんだろう。