頬がヒリヒリと痛む。


「何する…」


「どこまで自己チューなんだよ!!見てて、うぜーよ!!」


莢はみこの言葉を遮った。


「そもそも、お前が真琴の背中を押したからこうなったんだろ!!…いい加減、認めろよ!!」


「…莢には分かんないよ!!みこの気持ちなんか!!」


「まだ言ってんの!?…真琴の病室行って、謝ってこいよ!!」


もう…。


もう、嫌だ。


みこは莢の肩をついた。