私は看護師さんに連れられ、圭くんの病室にやって来た。


ベットに横たわる圭くんを囲んで医師や看護師たちが嬉しそうにしている。


「羽崎くん。阿久津さんよ」


ベットの近くまで連れていかれた。


私は近くにある椅子を引っ張り、座る。


気を利かしてか、たくさんいた医師や看護師たちは病室から出ていった。


「…大丈夫…?」


「うん。俺は大丈夫。真琴ちゃんは…?」


「私も。すごく心配したんだから…」


私は笑った。


頬に力が入ってなかったけど。


「よかった…。夢に真琴ちゃんがたくさん出てきて…。久しぶりな感じがしない」


圭くんは力なく笑う。