あれから3日たったある日。


自分に起きたこと、現状が未だに信じがたい。


というか信じたくない。


「阿久津さん!!」


看護師さんが慌てた様子で病室に駆け込んできた。


「どうかしましたか…?」


文庫本から目を離し、顔を上げた。


「…羽崎くんの容態が…。…目を覚ましたんです!!」


興奮気味に言う看護師。


「…え?」


開いた口が塞がらなかった。