駅前近くの喫茶店にはすでに圭の姿があった。


早すぎ。


小走りでその場に行く。


みこに気付いた圭がにこっと笑う。


よかった、いつもと変わらない。


昨日、『話があるから会いたい』っていうメールが来たときはビビったけど。


「待った?」


「ううん。全然」


みこは圭の正面に座る。


「話って…?」


圭からいつもの笑顔が消えた。


…あ、いい話じゃないな。