でもそれくらい、あの時間が苦痛。


…遅いよ。


でも何でこんなところに呼び出すんだろう?


クラスも部活も一緒なのに。


まぁ、今日はまだ一回も会ってないけど。


「真琴…」


新校舎の方から全く生気の感じられない声が聞こえた。


そこにはいつもと違う菜乃子がいた。


トレードマークのサイド1つ結びはしていなくて髪はだらしないことになっている。


顔色も悪い。


最近、学校を休んでたし、まだ風邪が治っていないのかな…?


「菜乃子。久しぶり」